修了者の声 エグゼクティブ・ビジネスリーダーコース

修了者の声

SUBARU  臺卓治 氏インタビュー

株式会社SUBARUの臺(ダイ)卓治 氏は、2014年のエグゼクティブ・ビジネスリーダーコースにご参加いただきました。
当時の職位は副本部長でしたが、2017年4月現在、常務執行役員に就任されています。
エグゼクティブ・ビジネスリーダーコースで学んだことについてお話を伺いました。

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エグゼクティブ・ビジネスリーダーコース(EBL)
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「経営者講演」で、経営視点を学ぶ

JMA 赤木:
臺さんの今のお仕事の内容を教えていただけますか?

臺氏:
私は自動車部門の企画とデザインに携わっています。昨年の10月からは、コネクトビジネスという自動車と外部のインフラとの連携についても担当しています。

JMA 赤木:
エグゼクティブ・ビジネスリーダーコース(EBL)は、いかがでしたか?

臺氏:
参加したのは2年前ですが、今でも研修内容をはっきりと覚えています。皆さんも同じだと思いますが、ある一定の年齢、立場になると外部の研修を受ける機会は多くありません。
特に、エグゼクティブ・ビジネスリーダーコースのように、社外の方と長期間に渡って研修を共にする機会は少ないので、強く記憶に残っています。

JMA 赤木:
研修の中で印象に残っていることは何ですか?

臺氏:
「経営者講演」が印象に残っています。実際にトップとして経営に携わっていらっしゃる各界の方の講演を受けることができましたが、お話いただいた内容をすごく覚えていますね。
私が参加したときは、マツダ株式会社の井巻さん、株式会社ジェイティービーの佐々木さん、株式会社 LIXIL グループの八木さんなどの講演を聴く事ができましたが、とてもインパクトがあるお話でした。マツダ株式会社の井巻さんは、同じ業界の方ですが、なかなかお話を伺う機会もありませんので、貴重な機会でしたね。

JMA 赤木:
研修で特に勉強になったことは何ですか?

臺氏:
研修のひとつひとつの単元については、ある程度の知識を持っていましたが、エグゼクティブ・ビジネスリーダーコースの講義全てを受けると、一貫性を持って、ひとつひとつのつながりが見えてきました。
研修で取り上げるテーマ「経営戦略」「財務」「人・組織マネジメント」「リーダーシップ」について、各単元を受講してみて自分の理解の大半が経験則によるもので、そのテーマ毎に確実な理論やスキルがあることに気づきました。
そして終盤になってひとつひとつのつながりが見えてきました。
各テーマのスキルは経営にとって重要な要素であることだけでなく、個々のスキルだけなく、その見方や考え方が現在の自分にとって大変役に立っています。

自動車の開発をしていると、現場の感覚で課題に取り組んでしまいます。
「経営的な視点で考えるというのは、こういうことなんだな」と実感することができました。俯瞰して全体を見る考え方ですね。

「意思決定のスキル」を学ぶ

JMA 赤木:
他に「学び」になったことはありますか?

臺氏:
「意思決定に対するスキル」は、すごく学びになりましたね。例えば、相手の意見を聞いて引き出し、判断することです。

もしかしたら、日本の会社はそのような傾向かもしれませんが、自分自身経験則で判断をすることがあります。自分が使えるかどうかは別にしても、多くのスキルがあるということを理解しておくということは、すごく重要だと思います。

経営に携わると、どうしても最終的には自分だけで判断をおこなわなければいけない場面がたくさんあります。
「とにかくトップに立つというのは孤独なんだ」と良く言われますし、自分も判断をする立場になっての難しさを実感しています。

エグゼクティブ・ビジネスリーダーコースの研修でお話を伺ったトップの方も皆さん同じようなお話をされていましたね。“最終的には、自分で判断して決断していかなければいけない。”

JMA 赤木:
自分が決めなければいけないという“責任の重さ”ですね。

臺氏:
EBLは、100人〜200人の講演会と違い、少人数なのでかなり近い距離で、直接お話をすることができます。そこが良いところですね。皆さんが厳しい判断もされてきた方なので、意思決定の厳しさを身近に感じることができました。

JMA 赤木:
研修で学んで、実践していることはありますか?

臺氏:
いろんなことを教わりましたが、その中で意識しているのは「ビジネスモデルとして捉える」ということですね。

我々の自動車業界はずっと同じビジネスモデルで発展してきました。製造業の中で、ビジネスモデルが変わっていないというのは自動車くらいかも知れません。
ただこの頃、変化の兆しが見えてきています。その変化でビジネスモデルがどのように変わっていくのかを考えています。そのような変化を単に技術革新とではなく、ビジネスモデルとして捉えるようになったのは EBLに参加出
来たからだと思っています。

また参加した時に異業種の方からAIのお話を聞くことがありましたが、そのときは、まったく実感がわかなかったのですが、今思えば、異業種で起きたことが自動車業界にも起き始めているような時代を先取りした視点だったんですね。

異業種で起きている変化が自分の業界に起きる、自動車で言えば自動運転やAIの持つインパクトというのは、もしかしたら今後に大きな変化をもたらす可能性を持っているのかも知れません。
このように異業種の方との話はとても参考になりました。今でも、同期の方とは お付き合いをさせていただいています。
大体はお酒の席で固い話は抜きですけどね。(笑)

JMA 赤木:
どんな方にこのEBLへの参加をお勧めしますか?

臺氏:
高いモチベーションを持って、積極的にビジネスを押し進めようと思っている方にとっては、いろんな意味で刺激になると思います。

講演される方がトップで経営をされた方で、そういう方と直接お話ができるというのは、貴重な機会です。しかも異業種の方ともお話をすることができて、ネットワークを作ることができる。モチベーションをさらに上げる良い機会になると思います。

JMA 赤木:
今日はありがとうございました。

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修了者からのコメント

JMAマネジメント・インスティチュートの各コースからは、数多くの修了者が輩出されています。
修了者の方々はその後、各社において重責を担うようになり、培った能力をさらに発揮しています。

江里口 麿 氏
江里口 麿 氏
株式会社SUBARU 執行役員 第二技術本部長 兼 東京事業所所長
(2017年度修了)

組織内での立場が変わり、業務範囲や判断する案件の規模が大きく変化したこともあり、意思決定に必要な知識や考え方を学ぶ必要性を感じていた時期でした。

各テーマの講義を通じて意思決定に必要なスキルを体系的に学び、様々な角度で経営を考えながら、今後のマネジメントに活かせる貴重な情報や経営知識を獲得しました。加えて、各単位で講演された経営者の方々からは、生々しい経験談や経営に対する価値観、信念などをお聞きし、多くの気づきから自分なりの経営者像を描けるようになりました。また、異業種の方々との深い議論や交流により視野を広げられた事も大きな成果です。

経営を実践する立場となった現在、研修で得た気づきや議論の中で見出した方向性が自分自身の意思決定に大変役立っています。

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