この講習を選ぶにあたって、7つの選択肢があったんですけど、この研修を選んだ理由は、理論とライブ感。まさにローツェさんがモデル企業になって、ケーススタディを生でやりますというのが魅力で選びました。私実は…
プロフェッショナル・ビジネスリーダーコース
「プロフェショナル・ビジネスリーダーコース(PBL)」を受講して(受講者の声)輸送機器 K様
このコースで学んだこと、得たこと、今後生かすことということを説明いたします。
今回の説明、講義の部分とチーム検討の部分、二つに分けてみました。まず講義の部分ですが、今回のこのコースでは、持続的競争優位を目指して外部環境や内部環境の不確実性を整理して、まず戦略課題を明確にする。その後、戦略作成、意思決定をしていく。それを学び、検討する上でのツールを様々教えていただきました。これらの考え方やツールを使って、考え方を見える化する。ベクトルを合わせて効率的に検討することができる。そういったことを学ぶことができました。私は経営戦略の策定までやるような人間ではないんですが、私、技術開発の戦略を練っていかなければいけなくて、この考え方というのが経営戦略だけではなくて技術戦略の上でも充分役立つものなんではないかというふうに考えています。
講義の中で、講師の先生からいろいろ心に響くような言葉がいくつかありました。ここでは三つ挙げてみます。一つは「反省しても後悔しない」。将来は全て予測できるものではない。専門家の知見を元に、インテリジェントリーダーという言葉も出てきましたが、ある程度検討して、失敗を恐れず、戦略を練っていかなければいけないことを学びました。あとは「二口目のリンゴをかじる」というところなんですが、私たち技術者というのは、先行開発するのが一番だと常に思っているところがあるんですが、実はそうではなくて、スイッチングコストだったり、累積生産数ということを考えて、参入障壁を築けない場合は、敢えて、二番手になることも戦略のひとつなんだ、ということを教えてもらいました。「環境と戦略の適合性」というところで、私たちがよくやっているのがお客様の動向調査ですが、進出した地域の規制変化などそういった外的妥当性までよくできていないということがありまして、そういった状況が続いてしまうと市場から締め出されてしまうという危険性があるということがわかりました。今後、今回学んだ言葉を教訓として、業務を進められればと考えています。
次にチーム検討ですが、様々な会社のメンバーと調査をして、仮説の検討、その証明と打ち手ということで、こういった流れでローツェさんの分析をおこなってきました。様々な角度から意見が出るということは、新鮮ではあったんですが、会社内であるような部署内の損得勘定で物事を考えることなく、純粋に目標に対して、みんなで意見を出し合えたことが非常に新鮮でした。今後、私も会社に帰ってから自分の部署が損するからと、抵抗勢力になることがないように気をつけていきたいと考えています。企業の分析では役員だったり、技術部の部長さんだったりと話をすると、皆さん自分のところの強みを伸ばしていきたいということをおっしゃっていました。強みを非常に強く意識している。部長クラス以上では、創業者の方の意見が非常に深く浸透していることに驚きました。強いリーダーシップのもとに皆さん同じ方向性を持っているということが会社の業績を伸ばす要素の一つだということを改めて知ることができました。会社の規模によってそれができるかできないかがあるとは思うのですが、部署単位であれば、それもできるのかなと、自分の中でも生かしていきたいと思います。ベトナムの中村社長と話をすると非常に先見性、判断力、バイタリティが素晴らしいなと思いました。自分の今の環境に満足することなく、常に新しいことにチャレンジしていくことが必要だと認識させられました。
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タグ:製造業
修了者からのコメント
JMAマネジメント・インスティチュートの各コースからは、数多くの修了者が輩出されています。
修了者の方々はその後、各社において重責を担うようになり、培った能力をさらに発揮しています。
佐藤 卓爾 氏
三菱食品株式会社 CSV本部 飲料・酒類グループマネージャー
(2019年度修了)
コンビニエンス業態向けの酒類カテゴリー営業責任者として、縮小する国内の食品市場の中で、既存の延長ではいつか事業が立ち行かなくなるという課題を抱えていました。
目先の利益を稼ぐために限られたパイプをどうやって競合から勝ち取るのか、また並行して新たな事業領域へどうやって進出するかという事を両立して行う事が重要という認識です。
そのための適切なリソースの配分については大きな課題でした。
そのため、他業種の方と交流する事による経営戦略の知識取得と経営視点の体得を目的にPBLを受講しました。
まず、最初は全員で同じ課題に取組むにあたり、全く異なる業界のメンバーが集まったため、着眼点や打ち手に対する考え方が多様であることに驚きました。
私達のチームは既存事業の改善提言をテーマに取り組みましたが、データーが不完全の中でも仮説を組み立てて決めていかねばならない事に直面して、座学主体の詰め込み型の学習では無く、実在する企業への提言研究ならではの気づきを実感しました。
受講を終えて一番に感じたことは、考え方の引き出しが増えたことです。酒類カテゴリーの責任者でしたが、新たに飲料が加わり飲料・酒類の営業責任者となり、多種多様な人たちとの交流を通じ客観的に物事を俯瞰できるようになっていました。
これからPBLを受講される方々には、他流試合ならではの学びを通じて、実りある研修にするために、研修中の議論には躊躇せずに飛び込んでほしいと思います。そうする事で自分たちの強み・弱みを客観的に知ることが出来るはずです。