藤森 健至 氏 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 執行役員 正解のない時代に求められる判断軸と人間的魅力を持った、『日本発のグローバルビジネスリーダー』を育成するコースのお問い合わせはこちらから。 …
修了者の声
全日本空輸 武井 浩昭 氏インタビュー
武井 浩昭 氏
全日本空輸株式会社
人財戦略室 労政部 労政第一チーム リーダー
(所属・役職 2015年度ご参加当時)
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まさに「トップリーダー」のための講座
「リーダーのためのリベラルアーツ講座」に参加したきっかけは?
人事総務部からの推薦で参加しました。「リベラルアーツ」という言葉は聞いたことがありましたが、良く理解できていなかったと思います。
初めは何をどう学ぶのか、参加しながら模索するような状態でした。それぞれのテーマについての知識や理解も乏しいことから参加への不安もありました。ただ、各テーマは自分自身であれば「仕事観」、企業活動をしていく上では「経営観」を定めていくのに必要な要素であることは分かっていたので、それらが少しでも見えてくるといいな、という期待はありました。
印象に残っているテーマはありますか?
「哲学」の単位では事前に「働く喜び」について考える課題がありましたが、そういったテーマについては労務を通じて、ずっと考えていたことなので、すごく興味がありました。
「渋沢栄一」について学ぶことは事業活動をしていく上での基本的な考え方として、大変勉強になりました。また、山折先生(国際日本文化研究センター名誉教授、宗教学者)の話は、日本人の価値観や文化を理解するという、自分に一番不足していた内容でしたので、大変興味深かったです 。もう一度講義をお聞きしたいくらいですね。
この講座を受けることで、「仕事を通じて、考えること」の本質が分かった気がしています。以前は、実際の仕事と各テーマの関係性が理解できていませんでした。例えば、「仕事」と「宗教」。「仕事」と「文化」。「仕事」と「人間観」。今まではそれぞれを結びつけることなく仕事をしてきましたが、受講したことで、関連付けて考えることができるようになりました。 ただ、参加してみて思ったのですが、自分の中にもともと問題意識を持っていないと理解が難しいのかもしれません。 そういう意味では、まさに「企業の中で、これからトップリーダーになる素養を持った人や志を持った人に向けた講座」だと思います。
他の参加者とのディスカッションはいかがでしたか?
勉強になりました。皆さん選ばれてきている人たちばかりでモチベーションが高かったので、議論の質も良く充実していました。いろいろな見方や感じ方、考え方があり、それを知ることで自分の知識や情報にもなる。一人で学ぶより、2倍3倍学ぶことができるような感覚でした。
いろいろな企業から参加されているので、それぞれの課題は違っているのですが、その中にも本質的に共通な部分がある。それに気付けるのもおもしろかったですね。
「興味がないこと」でも学ぶ大切さ
研修で大変だったことはありますか?
学ぶ内容によっては、自分の知識が不足している講義がありますよね。そういった内容のときは、大変でした。例えば、「キリスト教」の「カトリック」について。言葉としては知っていますが、詳しくは知らない。もともと知識を持っている人であれば、理解が早いのでしょうが、基本的な知識がないと表面的になってしまいそうで…。大変でしたが、興味がないことでも学ぶ大切さを実感することができました。
良かった点は?
「良い本」に出会えたことです。 すごく重要なことだと痛感しました。講座で読んだ課題書籍が中心ですが、例えば、渋沢栄一さんの本も、薄い本もあれば、厚い本もあり、どれが良いかを見つけるのが難しい。研究者や先生方に選んで頂いた本を読み、「良い本に巡り会うということは、すごく勉強になるな」と感じました。
あと、文化やスポーツがそうですけれども、「歴史を持つもの」の偉大さを感じました。生き残ってきたものには、共通点がたくさんあります。「歴史や文化の本質を考えてみる」ということでしょうか?それを踏まえることで、今までだったら、見過ごしてしまうようなことも、真剣に考えるようになりました。
企業人として学んでおくべきことが明確に
日々の仕事や行動で変わったことはありますか?
考え方が変わりましたね。例えば、ニュースを聞いたときに「大変だな」と感想を持つだけではなく「こういう理由で、こうなっているから、世の中、このように動いているんだな」と洞察するようになりました。
新聞を読んでも、単純に「株価が下がった」ということだけではなく、「これから、こんな風に動いていく可能性があるぞ」と、読み解くことに繋がっています。仕事をする上で、とても役立っています。
このプログラムに参加して得られた成果は?
「社会人として知っておくべきこと」が 明確になったことです。 また、教養を何のために学ぶのか、確信が持てるようにもなりました。こんなに学ぶべきことがあるのなら、もっと早くから勉強しておけばよかったと思います。「いい人となるべく早く出会っておくことは大切だ」ということも実感しました。 一方で、こういった教養を身につける重要性は、一定のキャリアに到らないとわからないのかもしれないとも思います。若い時に、いくらこのような内容を教えてもらっても「これが重要なんだ」と実感することは難しいでしょう。
私達の職場では、30代は専門性を高め、プロを目指す時期なんですよ。その時期を過ぎて、40代になって組織運営をすると壁にあたる。特に私は「労務」ということで、今後のあるべき姿についてすごく悩んだので、この研修から学ぶべきところがとても多かったです。
だから、ある意味、仕事で苦労してきて「なんとなく答えが見えないな」という年代になって、改めて学ぶことで、重要性がわかるのかもしれません。このタイミングで講座へ参加できて、自身の「仕事観」や「経営観」を確立させていくきっかけをつかめたと思います。まだまだこれから勉強し続けていくことになります。
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タグ:運輸業